
◯✕ 問題<正解は末尾>
次の文は正しいか?― Deutsche Telekom(ドイツテレコム)はBlueprint(AI)を使用して250のHRプロセスを合理化し、コストを削減した。
Thomas H. Davenport, Thomas C. Redman (2025). How to Marry Process Management and AI, Make sure your people and your technology work well together, Harvard Business Review, 103(1), 38–44.
本論文によれば、Deutsche Telekom(ドイツテレコム)は、生成AIツール「Blueprint」(管理人註:論文には米国のPegaをベンダーとして利用と記載されている)を使用して、HRプロセスの再設計を行った。同社は20カ国以上にまたがる800のHRプロセスを簡略化し、次の成果を上げた:
- 250のプロセスの合理化: 重複や無駄を排除。
- 従業員満足度の向上: 付加価値の高い活動に注力。
- コスト削減: アプリケーション運用と管理のコストを大幅に削減。
Blueprint は、業務設計を効率化するための提案やテンプレートを提供し、部門間相互の誤解や勘違いを減らし、設計時間を短縮する効果を発揮した。
さらに、ロボティックプロセスオートメーション(RPA)や伝統的な機械学習などを活用することで、価格設定やクレジット承認のプロセスを効率化し、全体的な生産性を向上させることができる。
<本日の答え合わせ>
◯✕ 問題
次の文は正しいか?― Deutsche Telekom(ドイツテレコム)はBlueprint(AI)を使用して250のHRプロセスを合理化し、コストを削減した。
答え: 正しい
解説: Blueprint によりプロセスが効率化され、コスト削減につながった。
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「勉強時間なんて、忙しすぎて作りようがない」―大人になった私達に広く共通する悩みです。30代前半、私は、言い訳(他責含む)を止めて、答を早朝勉強に求めました。今でも、毎朝4時台に起床し、机に向かいます。ここでは、ハーバード・ビジネス・レビュー最新号(英語)に掲載された論文をノロノロ読み、後日、講演・執筆で利用できそうな気になる論文を備忘的にまとめています。この論文は、AIの導入が、エンドツーエンドのプロセス全体ではなく、個別のサブプロセスの改善に留まるという悩みを真正面から捉え、米国の事例等をふまえて、他社がどのようにプロセスマネジメントを改善していったのかを解説しており、有意義です。まとめに記載されていない事例も含めて、ぜひ原典をご高覧ください。
(*)英語力が乏しいためノロノロとテクノロジーの力を借りて整理しています。学びがある雑誌で、私もファンの1人です。よろしければ、HBR定期購読(定期購読サイト)をご検討ください。