法務機能の在り方研究会とは?丨要点(3行)
法務機能の在り方研究会とは?丨報告書原本(PDF)のダウンロード
※本資料は経済産業省が公表したパブリックドメイン等の情報を基に、研究・学習用にアーカイブしたものです 。
経済産業省のウェブサイトリニューアル等に伴い、現在、当時の報告書原本へのアクセスが難しくなっています。実務家の皆様の学習・研究用として、以下の原本ファイルを閲覧・ダウンロードいただけます。
🎖️ 令和元年(2019年)11月19日付 経済産業省「国際競争力強化に向けた日本企業の法務機能の在り方研究会報告書~令和時代に必要な法務機能・法務人材とは~」
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- 🔗 URL(資料がまとまった政府のアーカイブのWebページ):https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/14065469/www.meti.go.jp/shingikai/economy/homu_kino/20191119_report.html
参考資料1 経営法務人材スキルマップ
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- 🔗 URL(政府のアーカイブ):参考資料1 経営法務人材スキルマップ
参考資料2 経営法務人材キャリアコンパス
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経営者が法務機能を使いこなすための7つの行動指針
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法務機能の在り方研究会のアーカイブ
国際競争力強化に向けた日本企業の法務機能の在り方研究会
法務機能強化 実装ワーキンググループ
- 2019年6月21日 第6回
- 2019年5月24日 第5回
- 2019年5月13日 第4回
- 2019年4月19日 第3回
- 2019年3月28日 第2回
- 議事次第(PDF形式:54KB)
- 資料1 軽部座長提出資料(PDF形式:751KB)
- 資料2-1 竹安臨時委員提出資料(PDF形式:1,048KB)
- 資料2-2 竹安臨時委員提出資料(非公表)
- 資料3 事務局提出資料(PDF形式:940KB)
- 資料4 杉山委員提出資料(非公表)
- 資料5-1 渡部委員提出資料(PDF形式:631KB)
- 資料5-2 渡部委員提出資料(PDF形式:325KB)
- 議事要旨(PDF形式:290KB)
- 2019年2月22日 第1回
法務人材 育成ワーキンググループ
第5回 国際競争力強化に向けた日本企業の法務機能の在り方研究会
- 資料1 議事次第(PDF形式:77KB)
- 資料2 事務局提出資料(PDF形式:1,157KB)
- 参考資料1 国際競争力強化に向けた日本企業の法務機能の在り方研究会 報告書概要(PDF形式:947KB)
- 参考資料2 ジュリスト・論考記事(ソニー株式会社創業者 盛田昭夫氏)(非公開)
- 議事録(PDF形式:297KB)
第6回 国際競争力強化に向けた日本企業の法務機能の在り方研究会
- 議事次第(PDF形式:52KB)
- 資料1 法務機能実装の方向性のストーリー(PDF形式:1,028KB)
- 資料2 法務人材育成の方向性のストーリー(PDF形式:851KB)
- 資料3 平野委員提出資料<非公表>
- 資料4 報告書その2(案)<非公表>
- 議事要旨(PDF形式:311KB)
法務機能の在り方研究会とは?丨法務機能の「3つの機能」定義(原文に基づく解説)
本報告書の最大の特徴は、法務機能を「守り」と「攻め」に二分するだけでなく、攻めの機能(パートナー機能)をさらに細分化し、以下の「3つの機能」として定義した点にあります 。
この3つは「三位一体」であり、企業のフェーズによってバランスを変化させながら継続的に発揮されるべきものとされています 。
| 機能名 | 役割の定義 | 具体的なアクション |
| ① ガーディアン機能 (Guardian) | 価値の毀損を防止する機能 企業の「良心」として、法的リスクを管理し、コンプライアンス違反や紛争を未然に防ぐ「最後の砦」。 | ・契約審査によるリスク排除 ・法令順守の徹底 ・「してはならない」の提示 |
| ② ナビゲーション機能 (Navigation) | 実現可能な範囲内での最大化 事業と経営に寄り添い、ルールの範囲内でビジネスゴールを達成するための戦略を提案する機能。 | ・「どうすればできるか」の提案 ・リスクの計量化と低減策 ・他部門との連携ファシリテーション |
| ③ クリエーション機能 (Creation) | 実現可能な範囲を広げる機能 現行ルールを再解釈したり、ルール自体を新たに構築(ルールメイキング)したりして、市場を創出する機能。 | ・規制のサンドボックス制度活用 ・ロビイングによる法改正 ・ビジネスモデルの適法化ロジック構築 |
法務機能の在り方研究会とは?丨具体的事例:クリエーション機能の実践
報告書では、「クリエーション機能」を発揮して新たな市場を切り拓いた具体的な事例として、以下の企業が挙げられています。
- DeNA「Anyca(エニカ)」:個人間カーシェアサービスにおいて、道路運送法の規制緩和趣旨を踏まえたモデルを構築し、100億円以上の価値を創出 。惜しまれながら本年サービス終了。
- Airbnb(エアビーアンドビー):旅館業法のグレーゾーンに対し、住宅宿泊事業法(民泊新法)の成立に向けたルールメイキングに関与し、ホームシェアリングを適法化 。
法務機能の在り方研究会とは?丨2025年の視点:なぜ今この報告書が必要か
発表から数年が経過した今も、この報告書は「法務DX」と「AI時代の法務」の基礎理論として機能します。
- AIとの共存:定型的な契約チェック(ガーディアン機能の一部)はAIに代替されつつあります。人間が担うべきは、AIには困難な「文脈を読み解くクリエーション機能」や「経営判断を伴うナビゲーション機能」です。
- 経済安全保障:地政学リスクが高まる中、法務は単なる確認係ではなく、サプライチェーン再編などの「戦略」に関わるストラテジストとしての動きが求められています。
法務機能の在り方研究会とは?丨よくある質問(FAQ)
Q1. 「法務機能の在り方研究会」の報告書はいつ発表されましたか?
2019年(令和元年)11月19日に、経済産業省より最終報告書が公表されました 。
Q2. 「戦略法務」と「経営法務」の違いは?
本報告書では「経営法務」という言葉が使われています。これは法務が経営戦略や事業運営の中に積極的に取り込まれ、企業価値向上に資する状態を指します 。実質的には戦略法務と同義ですが、より経営陣との一体感を強調した概念です。
Q3. 本報告書に関わった主要なメンバーは?
座長の名取勝也弁護士をはじめ、Airbnb Japan(当時)の渡部友一郎氏、メルカリの齊藤友紀氏など、日本のリーガルイノベーションを牽引する実務家が「実装WG」等の委員として参画しています 。
法務機能の在り方研究会のまとめ
法務機能の在り方研究会とは?丨本記事の信頼性(E-E-A-Tの観点からの補記)
- 著者・監修者の豊富な実務経験(Experience)
- 日本法の弁護士。
- Airbnb JapanのLead Counsel及び取締役としてホームシェアリング事業やデジタルプラットフォーム法務を牽引。
- 受賞多数・政府委員会活動など、高度な実務経験に基づく信頼性。
- 専門性(Expertise)
- 弁護士資格を有し、外資系法律事務所とIT企業でキャリアを積む。
- カリフォルニア州司法試験への挑戦、各種学会発表など学術的な側面でも蓄積。
- 権威性(Authoritativeness)
- 日本組織内弁護士協会(JILA)理事や経産省・デジタル庁検討会メンバーとしての活動。
- NHK クローズアップ現代出演。
- 公式の法律文献での引用実績やISO規格のWG委員。
- 信頼性(Trustworthiness)
- 個人プロフィール(受賞歴・研究業績)をブログ内で詳細に公開。
- 問い合わせ先の明示など、読者に対する透明性・責任感を確保。
法務機能の在り方研究会とは?丨更新・改訂履歴
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あなたへのメッセージ
渡部 友一郎 弁護士より:
「インハウスローヤーとしてのキャリアは、単なるコンプライアンスやリスクヘッジの枠にとどまりません。ビジネスを“前に”進める力が、これからの法務部門に求められる最大の価値です。日々の情報収集や学習を積み重ね、企業や社会全体に貢献する“攻めの法務”を目指してみてください!」
本記事は「Your Money or Your Life (YMYL)」ジャンルにかかわる情報を扱うため、正確性・最新性・信頼性を最大限に考慮し執筆しております。あくまで一般論をまとめたものであり、個別の法的助言は含まれませんのでご注意ください。具体的な案件やご相談は専門家へご連絡いただくと安心です。今後も「組織内弁護士研究ノート®」では、企業法務の先端事例やリーガルリスクマネジメントの新潮流など、多彩なトピックをお届けします。もし何かお役に立てることがありましたら、お気軽にお問い合わせください。ありがとうございました。